「ロータリー」の名称

「ロータリー」という言葉には、単なる名称以上の意味があり、アイデンティティ、ビジョン、エッセンス、価値観を含むブランドを表しています。また、持続可能な変化を生み出し、地域社会、世界、そして自分自身に変化をもたらすための独自の文化とアプローチを表しています。

「ロータリー」という名称とロゴは、ロータリーの長い歴史と信頼を反映しながら、会員だけでなく、一般の人びとがロータリーを認識するための役割を果たしています。私たちのブランドには、ロータリーだけでなく、ローターアクト、インターアクトなども含まれています。

こうした理由から、ほかの強固なブランドと同様、ロータリーの名称、ロゴ、標章を保護し、これらが正しく使用されるようにしなければなりません。すべてのロータリー会員、参加者、支援者が「ロータリー」という名称とブランド全体を守り、強化することが大切です。そのための最善の方法は、ロータリーの標章を正しく、一貫したかたちで使用することです。

ロータリーの標章には以下が含まれます:

  • Rotary
  • Rotary Club
  • Rotarian
  • Rotaract
  • Rotaract Club
  • Interact
  • Interact Club
  • End Polio Now
  • People of Action

ロータリーの標章の全リストは、 ロータリー章典第34.005.項をご覧ください。

人びとが持つロータリーへの認識は、クラブやプログラムでの自身のはもちろん、私たちが伝える体験談やイメージに基づいて形づくられます。一貫した説得力のあるコミュニケーションを行うことで、ロータリーブランドを強化し、入会、参加、寄付、協力への関心を高めることができます。

クラブの行事やプロジェクトの名称を決める場合は、「ロータリー」「Rotary」の名称と商標を保護することを目的とした方針とガイドラインを理解し、これらに従うことが重要です。このガイドラインは、ロータリー、ローターアクト、インターアクトクラブの行事やプロジェクトの名称を決める際、また国際ロータリーのほかの標章を使用する際に適用されます。

ブランドを保護するためのロータリー標章の具体的な使用例を以下にご紹介します。

「ロータリー」の名称の使用

クラブまたは地区が、「ロータリー」、「ローターアクト」、「インターアクト」という名称のみを使用する場合、それによって国際ロータリーの行事またはプロジェクトであると示すことになります。クラブの行事やプロジェクト(クラブが全面的に管理する行事やプロジェクト)では、「ロータリークラブ」、「ローターアクトクラブ」、「インターアクトクラブ」の標章を、クラブ名を含めた上でのみ使用することができます。地区とゾーンは、それぞれの番号を入れた上でのみ「ロータリー」の名称を使用できます。

以下はその例です:

  • 不適切な例:海岸でのロータリーピクニック
  • 適切な例:海岸でのエバンストン・ロータリークラブのピクニック

場合によっては、有志の会員たちが活動を運営し、「ロータリー」の名称の使用を希望する場合がありますが、RI理事会によって承認されているロータリー行動グループやロータリー親睦活動とは異なり、有志の会員たちとして「ロータリー」の名称を使用することはできません。

ほかの会員とのつながりはロータリーならではの魅力の一つですが、個人の会員がグループ名または個人として「ロータリー」の名称やロータリーの標章を使用することはできません。行動グループや親睦活動グループのように理事会から承認を得ることなく、クラブ名や地区番号とともに「ロータリー」の名称を使用してグループを設立できるのは、クラブまたは地区のみです。

以下はその例です:

  • 不適切な例:芸術のためのロータリアン・ワールドワイド
  • 適切な例:芸術を楽しもう!

もう一つ覚えておくべきことは、クラブまたは地区が第三者またはその他の団体に「ロータリー」の名称の使用許可を与えることはできないということです。

クラブは、行事名や組織名の中で自身のクラブ名を使用できますが、「ロータリー」の名称のみを使用することはできせん。また、クラブ名を使用する場合も、その行事や組織をクラブが完全に管理している場合に限られます。完全な管理とは、組織または事業体に対する単独の所有権および運営権を意味します。詳しくは、(ロータリー章典第41.050.8.項をご覧ください。

  • 不適切な例:「ロータリー病院」または「エバンストン・ロータリークラブ病院」
  • 適切な例:「ロータリー」または「ロータリークラブ」を含まない名称。「エバンストン・ロータリークラブ病院」は、クラブが完全に管理していないため、ブランドのガイドラインを遵守していないと言えます。その代わりに、例えばクラブを記念する目的で、地元の場所や建物に正しいクラブ名入りロゴを表示し、場所や建物の所有者、地方自治体や地元団体とクラブの関係を示す看板をつけることができます。